大多喜町 西畑歳時記7月

文月

川施餓鬼

川施餓鬼供養は毎年土用に入ると行われた。川施餓鬼というのは、過去に川で溺れた人の霊を慰める行事で、砂田橋の川原に祭壇を設け、地区内三か寺の住職の先導で、お経をあげ題目を唱え、故人の冥福を祈ったものである。
戦後は川の事故も一件あっただけで、その後は全然なくなった。これは、学校にプールができて川で泳ぐ子どももなくなり、橋も完全にできたためであろう。歳月がたつにつれ、故人を知る人も全くなくなり、該当する家からは辞退の申し出があり、いつの間にか取りやめとなった。

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つか坊と姉ちゃん