大多喜町 西畑歳時記11月

霜月

老人やこども達への接待

接待と言っても特別な料理が出るわけではなく、当日の昼飯の赤飯か五目飯を出すのである。十二時近くになると、用意ができた印に太鼓が叩かれる。それが聞こえると村中の老人が孫を背負ったり、手を引いたりして、続々と神社に集まってくる。この人達に予め作っておいた赤飯か五目飯のお握りが配られ、お茶を入れ、食べてもらうのである。
また、小学校の子供達は下校後皆で神社に集まり、大御櫃に盛られた五目飯や赤飯を車座になって戴くのであるが、ちょうどお腹が空いた頃なのでとてもおいしくて、何度もお替りして食べたものである。子ども達にとっては、とても楽しいものであったが、平成になる頃、いつの間にかやめてしまった。

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つか坊と姉ちゃん