正月用の餅つきは毎年三十日で、二十九日は「九」が「苦」に通じると言って、この日を避けた。 当時は家族も多く、且つ沢山食べたので、大抵の家で四升一臼で、四・五臼は搗いた。この中から各神棚のお供えをとり、後は正月のお雑煮となった。